朝鮮戦争での聖ミカエルの奇跡3
朝鮮戦争での聖ミカエルの奇跡3
「ミカエルはどこ」僕は聞きました。
仲間たちは互いに顔を見合わせました。「誰がだ」一人が言いました。
「ミカエル、吹雪に遭う直前まで一緒にいた長身の海兵隊員のミカエル」
「キッド(若者よ)」軍曹は言いました。「君は誰とも一緒ではなかったのだ。私はずっと君を見ていた。君は遠くに行きすぎてしまった。君が雪の中に消え失せてからは、ずっと君の名を呼び続けていたのだ」
軍曹は興味深そうに僕を覗き込んだ。「どうやったのだね、キッド」
「私が何をどうやったとおっしゃるのですか」傷を負っているにもかかわらず僕は半分怒りながら聞き返しました。「このミカエルという海兵隊員と私はまさに・・・」
「サン(息子よ)」軍曹は優しく言った―「この部隊は私が選んだのだ。この部隊には他にミカエルという名の者はいないのだよ。マイク(ミカエルの愛称)は君だけだ」
軍曹はしばらく間を置き―「本当にどうやったのかね、キッド。私たちは銃声を聞いた。君のライフルが発射された形跡はない。丘に横たわった7人の遺体からは弾丸は発見されなかった」
僕は何も言わなかった、何を言えたでしょう。ただ口を開けてぽかんとしているだけでした。
すると軍曹は再び言葉を継ぎましたー「キッド」彼は穏やかに言いました。「それら7人の共産軍はみな剣の一撃で殺されていたのだ」
これが僕が母さんに伝えることのすべてです。言った通り、僕の目には太陽が映っていたのかもしれませんし、あるいは寒さと痛みのせいかもしれません。でもそれは起きたことなのです。
愛を込めて
ミカエル」
海兵隊員が毎朝唱えていた祈りとは次の祈りです。
ミカエル、朝のミカエル
天国の生きた飾り
今日一日われを護り給え。
また誘惑の時に悪魔を追い払い給え。
(ポストマン―TLDニュースより)
※Michaelは英語読みではマイケルですが、あえてミカエルとしました.―翻訳者
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